生きがい挑戦 グラスアートラン栽培

アトリエでグラスアートを制作する木村さん

蘭栽培家・グラスアート作家 木村昌己さん

趣味人の本物の情報交換とは

木村さんのアトリエ「花押稲穂宿」 29歳のときの蘭作りがきっかけとなり、華麗な様々の蘭の花も、惜しげなく押し花にしてグラスアートの世界を開拓してきた木村さんが、今後チャレンジしたいのは、「書道」の世界。

ほかに陶芸(抹茶椀)、ゴルフ、山野草など、手がけた趣味の世界は少なくは無いが、「身の周りにあるものすべて趣味!」と熱く語る木村さん。

「身の周りにあるものから、どれだけ感動の深い作品を創れるかにチャレンジしてみたいと思っています。家庭内でできる趣味に、プロの感覚で挑んでみたい」「家内に迷惑をかけず、家庭内にいて、どれだけ生きがいを見つけられるか、です。夫婦で楽しめる趣味の世界は、身の周りのいたるところにちらばっていると思います」

新しいチャレンジとしての書道には、「自分の書体を見つけたい。自分の再発見をしたい。つまり、自分自身の中に、何かいいものがあるのではないか、と思っています」と新しい夢を語る。

また、趣味と同じくらい大事なのが、趣味を通じての人脈作りだと語る木村さん。

烏骨鶏

木村さん宅の庭では、常に珍しい鳥などに出会え、現在は、おしどり、烏骨鶏、碁石チャボなど、訪れた客人の話題が絶えない。

客人も、茶道家、人形作家、陶芸家、鳥の専門家や石の専門家など、その世界では自らが一番だと言って憚らない趣味人たちが多く尋ねてくる。

趣味人たちに慕われる木村さんに、趣味を通じた人間関係について尋ねてみた。

「生きがいとしての趣味を通して友人となった人を、絶対に裏切らない生き方をすることですね。つまり、趣味人としていろいろなチャレンジをしている人々の、その道の専門家としての話しを、良く耳を傾けて聞くことです」

「その道を極めようとしている人の話は、それ自体に大きな価値があるものです。そうした専門家としての貴重な意見を真面目に取り上げ、活用してあげることが、友を裏切らないことなのです」と木村さん。

つまり、「趣味を極めようとする人の話を良く聞き、尊重すれば、いくらでもお互い面倒を見合える仲になる。まずは友の話を聞き、尊重して、必ず参考にする。お互いに尊重し合い、趣味人に徹する心構えができれば、自ずと交流が始まり、互いに高め合う過程で、本物の情報交換ができるようになります」と語る木村さん。

庭で素焼を点検する木村さん
  「趣味人の本物の情報交換とは、互いに良きヒントを得に行くことであり、また、互いに教え合うことで、学び合うことの良き連鎖も始まるのです」と木村さんは力強く話してくれた。

木村さんの本物の趣味人としての今後の活躍に、大いに期待したい。(南虎)



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