主張・コラム 「余暇」

高山市国府町の高齢者の皆さんから請われ、寸暇を惜しんで草刈に励む芸術家・弓削さん

第7回 時は命なり、願わしい「時間」設定を

有楽町マリオンの時計台

人の1日は24時間。睡眠時間8時間、仕事の8時間、残り(余暇を含む)の8時間の24時間と考えて良いでしょう。誰しも持っている、当たり前と思っているこの24時間ですが、睡眠・仕事・余暇の8時間×3の計算がしっかり出来ていますか。

もはや、仕事が無くなると、睡眠8時間以外の16時間の使い道があなたの今後の生死を分けることになります。少なくとも今までやって来た仕事8時間分を何とかしませんか。そうしたところで、まだ残り8時間はあるのですから。さぁそれでもピンと来ない方は次の数値(時間計算)で目覚めてもらいましょう。

これを1週間168時間で考えると、睡眠が56時間〈7日×8時間〉(33.3%)、労働は週40時間〈5日×8時間〉(23.8%)、その他余暇を含む72時間(42.9%)となります。加齢と共に睡眠時間は8時間よりもっと短い5時間程度が現実でしょう。そうする一日3時間分は余暇時間が増えることになります。従って、余暇時間は現実にはもっと多いことになります。

仕事をして給料をもらう8時間=拘束時間という時間に慣れっこになってしまうと、その方が良かったなんて思っていませんか。今、自らが、自らの判断で過ごす「一日8時間」が確実に、あなたの眼の前にあります。「誠に厄介な時間だ」と思って居られる方があるかも知れませんね。

ですが、過去にこだわり、未来を憂えても始まりません。「只今・現在を大切に暮らす」こと以外に無く、内なる自分に向けて、自分のしたいことをするか、または、外なる社会に目を向けるしかありません。せっかく手に入れた自由。ようやく自分で判断できる時間を手に入れたのです。このことをしっかり受け止めてください。

一つだけアドヴァイス。外なる社会にも目を向けてもらえませんか、余裕のある方はボランティア活動を是非お願いしたい。あなたの力量を期待して待っている福祉団体、その活動があります。どの区市町村にも「社会福祉協議会」のボランティアセンターがあるはずです。区や市町村の公共団体の受付に問い合わせをしてみて、相談されてはいかがかと思います。

われわれ消費生活者にとっては、出費を零にすることなどできません。できるだけ出費を抑えることが願わしいことであり、そのことは、何もしないことで解決がつくことではありません。自らも生き、他も生かせる生き方を考えてみませんか、そのことも願わしいことと思われますが、いかがでしょうか。(続く)

 


 




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