09年2月15日(日)、関東平野の中央部、埼玉県の東北部に位置し、茨城県寄りにある宮代町の施設「コミュニティセンター進修館 小ホール」(宮代町笠原1-1-1、TEL 0480-33-3846)で、「団塊の世代講演会」が開催されました!
「どう向き合う!目の前に積まれた退職後の自由な時間」をテーマに、団塊サポート.comのコラム「余暇」でおなじみの東京文化短期大学教授・岩切信一郎さんが熱弁をふるった「団塊の世代講演会」に、今年60歳になる宮代町の団塊世代の方々を中心に、50名前後人々が参加。
会場となった宮代町「コミュニティセンター進修館」は、1980(昭和55年)に「象設計集団」により造られた建物とのことで、ユニークかつアンティークな外観・建物内部には目を見張るものがありました。ポストモダン建築として海外にも広く紹介されているようで、毎年の取材依頼も後を絶たないとのこと。
当日、「コミュニティセンター進修館」の建物のある敷地内では、何やら奇抜なファッションをした若者たちで溢れかえっていました。
どうも、今大流行のコスプレの会場となっているらしく、宮代町や住民の方々も若者たちを暖かく受け入れているとのことで、下は4歳から上は大方25歳くらいまでの若い人々が、それぞれのお気に入りのファッションで、現世ならぬメルヘン的な世界の表現に酔いしれているようでした。
宮代町には東武動物公園もあり、年間120万人ほどの観光客が訪れ、また宮代町本田には日本工業大学もあり、多くの学生が宮代町に下宿しているとのことで、宮代町は「文教都市」でもあるようです。
午後2時に講演会がスタート。
宮代町総務政策課の市民活動支援室長・大橋洋巳さんから、「現在、宮代町の昭和22年~24年生まれのコアの団塊世代は、各年700人くらいで、計2100人ほどで、全体の6%くらい。かたや1歳の乳幼児は200人ほど! 団塊世代の3分の1しかいない状況! 団塊世代の定年・退職とともに故郷・宮代町に帰ってくる団塊世代の方々も多く、豊かな経験や技術、60年間培ってきた知恵を大いに地域に生かしていただきたい。宮代町は、市民参加を特に大切にしてきた町で、地域コミュニティで生き生きと活躍していただきたい!」との挨拶がありました。
講演会の前半の一部、筆者も団塊サポート.comの運営者として、あまり参考にもならない「55歳自主退職生きがい起業組」、しかも「超低空飛行組」代表(笑)として岩切教授の講演の前座を担当。
08年から始められ、今回は第3回目という宮代町主催の「団塊の世代講演会」は、岩切教授による遊びの原点に戻っての「自己開発」、さらに「ボランティア活動」を目指す退職後の生き方の、興味深くかつユーモアのある講演会となりました。
会場からもくすくすと笑い声の絶えない、午後のエキサイティングな一時でした。
講演会のあとの締めくくりとして、宮代町市民の方の「市民参加」などの体験談についても、参加者・住民の方々は熱心に聞き入っている様子でした。
人口およそ3万4000人の、大き過ぎない自治体・宮代町の斬新な市民活動支援政策、ユニークな建物空間や施設とともに暮らす人々の、明るくて屈託のない、ほのぼのとした幸せ感を感じ取れた、一日でもありました!(南虎)