幼少のころから踊ることが大好きだったと語ると冨迫さんは、結婚後の子育て7年間を除いては、人生すべてをダンスとともに生きてきた。
「私のダンス教室に通って来られる皆様の元気をいただきながら、何とかここまでやってこられました。踊ることが私の生きがいですので、身体が動く限り踊り続けていたいです。このサークルなど、ご高齢の方も多いですので、負けてはおれませんね!」
05年、冨迫さんは、調布市文化会館でのジャズダンスの発表会に出演した。 50名近くのダンサーが繰り広げる激しくも華麗なジャズダンスを、大音響のBGMと光が交錯する中、彼女は若い子に負けず、セクシーかつキュートで、ちょっと年増の猫を演じきった。
すらりと伸びた腕に、鍛え上げられた彼女の筋金入りの気迫を見て取れた。 06年晩秋には、世田谷ダンスネットワーク第9回公演に登場し、15名前後で華麗なるジャズダンスを披露した。
15年以上、冨迫さんのシニアクラスに通っているという女性は、「ジャズダンスのステップがあまりハードでなくて、十分ついていける内容なので、長くレッスンを続けることで健康を保てるし、それ以上に精神的に充実した状態を永く保てることが素敵」と語る。
身体の健康、精神の健康が勝ち取れるジャズダンスは、彼女たちが若さを保つ上で、週一回の欠かせないリフレッシュ・イベントになっているようだ。